備忘録:スーダンクーデター(2021/10/25)

mainichi.jp

 

以前に2019年のスーダンクーデターについて備忘録の形で文章を記しましたが、当時締結された選挙・民政移管過渡期として存在した軍民共同政権が崩れた形となります。

ちなみに現時点では合意内容にある2023年7月の選挙実施については覆さない旨発言しています。

 

※この暫定合意による初代主権評議会議長が、2019年クーデター首謀者Awad Mohamed Ahmed Ibn Auf元国防相から暫定軍事評議会議長を引き継いだ、今回のクーデター首謀者Lt. Gen. Abdel Fattah al-Burhan氏になります。

なお議長を退いたのちのAhmed Ibn Auf氏の消息は不明です。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2019年クーデターから現在までのスーダンの概況については、アルジャジーラが記事にしています。

www.aljazeera.com

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

現状日本ではクーデター自体の背景について2021/09/21のバシル前首相シンパによるクーデター未遂事件のみクローズアップされていますが、近況については

www.al-monitor.com

こちらの記事が詳しいかと思います。上記時事通信記事にあった前政権シンパのクーデター未遂の後

これらの状況下で Abdalla Hamdok首相とLt. Gen. Abdel Fattah al-Burhan主権評議会議長が2021/10/11に会談を行うものの、会談後ブルハン議長は現政府の解散と軍の政治介入拡大以外に現状を回避する術がない、と公言していた旨記しています。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2021/10/27追加

上記「東部地方政権による反感」について、別途おまけの文章を作成いたしました。

tenttytt.hatenablog.com

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なおハムドク首相の政策上の特徴については殆ど分かりませんでしたが、宗教の自由と前バシル政権下で推進されたイスラム法の排除について主に言及されています。ただし、特にイスラム勢力の反対と今回のクーデターを結び付ける文脈の記事は今のところ見受けられません。

www.christianitytoday.com

 

***************

***************

……ここしばらくサイバーやら法律ばかりに目を向けていて、国際情勢全般について全く疎くなってしまいました。もう少し外交全体に目を向けていれば、今回のクーデターについても何らかの感想を記すことが出来たのでしょうが。

 

来年の夏にはアフリカ開発会議(TICAD8)も始まります。日本外交を見る上でも、そろそろ視野を戻さなければいけないと反省しきりです。