首相欧州訪問と欧州議会選挙(2)

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前回の
『首相欧州訪問(2019/04)と欧州議会選挙(1)』https://tenttytt.hatenablog.com/entry/2019/05/05/211851
からの続きとなります。


なお、一連の文章の目次については
https://tenttytt.hatenablog.com/entry/2019/05/23/194237
こちらのURLへお願いいたします。


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2. 会談での中心議題、WTO改革と大阪トラック……前書きその2

今回、各会談で議題となった「WTO改革」「大阪トラック」は、経団連『B20サミット共同宣言』http://www.keidanren.or.jp/policy/2019/020_honbun.pdf
に概要が記されており、海外首脳の反応から考えても、首相の提案はこちらに沿うものではないかと思われます。

なお、WTO改革については
『日米欧によるWTO改革案、ターゲットは中国 』

岡崎研究所評論集 WEDGE Infinity 2018/12/11
https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=http://wedge.ismedia.jp/articles/-/14696&ved=2ahUKEwje4ZC6jfPhAhV3yosBHTRZC20QFjAAegQIAhAB&usg=AOvVaw0WA-R2ZTYHc0UcnJbegjhu

辺りに、既に海外諸国と連名での改革案が掲載されており、こちらが詳しいかと思われますが、実際に今回各国首脳とどのような形でコンセンサスを採ったのかは不明です。個人の感想としては、

https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000473397.pdf
日本産食品の安全性に関するパネルの事実認定については争いがなく,本日この紛争解決機関によって採択されることを,全てのWTO加盟国が認識するよう求める

ような日本食品に関することではなく、ただWTO裁定のシステミックな問題のみに同意を求めたに留まると思います。
欧州委員会からは日本食の安全性について言及があったようですが、この辺は上記Politico紙でも突っ込まれていますので、EPA含めた先方からのリップサービス込みだと解釈出来るのではないでしょうか。


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またデータ・ガバナンス、特に電子商取引に焦点を当てたG20で提案予定の「大阪トラック」については、
ダボス会議で提唱したとおりWTOの傘の元での“DFFT(Data Free Flow with Trust)”を構築する内容とされており、官邸HP 2019/01/23に
世界経済フォーラム年次総会 安倍首相スピーチ』https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2019/0123wef.html
で環境問題と並ぶ2大議題として触れられています。


このDFFTについて、

https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=http://fis.nri.co.jp/ja-JP/knowledge/commentary/2019/20190107.html&ved=2ahUKEwj6neDvyvThAhWF62EKHex8CbAQFjAAegQIBxAC&usg=AOvVaw2p6TTsk_nd-vsee-Ib9TJa
WTOでデータ取引の国際ルール作り』
Financial Solutions 2019/01/07
(こちらではDFFTの名称は出てませんが)

https://merpoli.mercari.com/entry/2019/03/20/070000
『Data Free Flow with Trustの意味を考える』

merpoli 2019/03/20

辺りで、その狙いや予想される姿に触れています。


日本の『大阪トラック』の実際の枠組みについては
内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室の資料に
https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/detakatuyo_wg/dai6/siryou2.pdf&ved=2ahUKEwi1s_qBkvPhAhUSrpQKHWjyBI4QFjACegQIBxAK&usg=AOvVaw0lkmLqBYGj3HrmScv8hryg
https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/kensho_hyoka_kikaku/2019/contents/dai5/siryou2-1.pdf&ved=2ahUKEwi1s_qBkvPhAhUSrpQKHWjyBI4QFjABegQIBxAG&usg=AOvVaw1IzyTPsO2nx0SL94Pnvzlr

解る人が見れば、ある程度の像が結ばれるのではないでしょうか(私には何がなにやら)。
なお、経済産業省のHPにこの“Data Free Flow with Trust”関連業務の担当職員募集要項が記載されており、職務のアウトラインのヒントになるかと思います。

https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=https://www.meti.go.jp/information/recruit/others/ninkitsuki/1906_tuusyousennryakusitu_ninkitsuki.pdf&ved=2ahUKEwiLmNiEkPPhAhX3wosBHUhUCR0QFjAAegQIBRAC&usg=AOvVaw2eYEM7YlildwjIvLYhF5KF


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まあそれはそれとして。前置きが長くなりました。

恐らく上記の内容については、各方面に詳しい方がもっと切り込んだ記事を作られるのではないでしょうか。
私としては、その記事が出て来るまでの繋ぎというか備忘録として、上記文章を作成したつもりです。


個人的に今回の外遊で気になったのは、

『この時期になぜこれらの国を廻ったのか』

でして、次回やっとそちらの話が書けるかと思います。


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次回、『首相欧州訪問と欧州議会選挙(3)』
https://tenttytt.hatenablog.com/entry/2019/05/05/212511
に続きます。