日中経済パートナーシップ協議(次官級会合)

万一、こちらに迷い込まれた読者のために。
上記の内容ですが、「『日中関係のほどよい距離感 キーワードは戦略的互恵関係』……ブログ『新宿会計士の政治経済評論』2019年4月6日記事」
https://shinjukuacc.com/20190406-01/
への一読者としてのコメント入力の内容を補うために作成したものです。ご了承願います。以下、本文になります。

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外務省HP『日中経済パートナーシップ協議(次官級会合)の開催(結果)』2019/04/03
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_007278.html

先日同次官級協議が開かれましたが、前回(2017年11月)https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_005279.htmlと比較すると

〉この協議においては,現在調整中の日中ハイレベル経済対話での議論も見据え,日本側から,国際ルール・慣行に則った貿易・投資の推進や中国におけるビジネス環境の改善,日本産食品の輸出拡大,知的財産の保護強化(外商投資法等関連法規をめぐる現状を含む。),模倣品対策・海賊版対策の強化等につき中国側に提起しました。
この一言が含まれたのが大きな違い。

また、「現在調整中の日中ハイレベル経済対話での議論も見据え」との事ですので、この閣僚会合を含めて、国際慣行の遵守や透明性の確保を中国に求める色彩が強まった、と考えて良いのではないでしょうか?
このあたり、米中貿易戦争を利用して日本が対中戦術を変えたとも考えられるかと。

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もちろん、米中対立を利用して今の内に中国を叩こう的色彩よりも
国際慣行遵守などを経た上での協力関係を更に築く、という色彩が省庁側には感じられますが。

日中韓自由貿易協定(FTA)交渉の第15回交渉会合が開催されます』
経済産業省HP 2019/04/05
https://www.meti.go.jp/press/2019/04/20190405005/20190405005.html
〉今回の会合では、市場アクセス及びルール分野(電子商取引・知的財産等)について幅広く議論が行われる予定